慶應義塾大学法学部FIT入試について(選考及び募集人員編)

こんにちは。

ちゅるです。

今回は、慶應義塾大学法学部FIT入試の選考と募集人員について説明します。

FIT入試では、入試の過程が二段階に分かれています。
第一次選考と第二次選考です。

第一次選考は、前回の記事にもあるように、書類選考です。
そして、第二次選考は大学で行われる選考です。

以下、ご覧ください。

選考方法

<A方式>
第一次選考:
提出書類をもとに第一次選考を行い第一次合格とします。
第二次選考:
  1. 1時間程度の模擬講義を行い、講義後に論述形式の試験(45分間)を行います。試験では法律学ないしは政治学の修得に必要な理解力、考察力、表現力などを評価します。
  2. 5名程度からなるグループに分かれ、与えられたテーマについて討論を行います。理解力や表現力、社会性や自分の考えを主張する能力などを考査します。討論の開始前に全員に2~3分で自己アピールを兼ねた自己紹介を行ってもらいます。また、討論終了後、担当教員より質問することがあります。(試験時間約60分)
<B方式>
第一次選考:
提出書類をもとに第一次選考を行い第一次合格とします。
第二次選考:
  1. 総合考査:
     ①与えられた資料(グラフ、表、データ、条文、判例など)から読み取れることを400字にまとめてもらいます。社会科学に必要な論理的な思考力、考察力を評価します。(試験時間60分)
     ②与えられたテーマのもと400字程度の小論文を書いてもらいます。ここでは創造力、独創性、発想力を考査します。(試験時間60分)
  2. 面接試験:個人面接を行います。(一人あたり10分)
上記の各方式におけるすべての選考で好成績を収めた者のなかから、A方式・B方式合わせて、法律学科・政治学科それぞれ最大80名に入学を許可します。
(慶應義塾大学学部入学案内ウェブサイトより)

A方式では、模擬講義及びそれについての論述、グループ討論及び自己アピールを兼ねた自己紹介が行われます。
模擬講義についての論述は、日頃から小論文を書くこと、また、人の話をノートを取らずに聞いて要約する訓練(もし、可能ならば学校の授業をノートを取らずに聞いて、授業終了後などにノートにまとめてみるなど日頃から訓練してみてください)によって養えます。小論文については、市販されている書籍で書き方を学んでも良いですし、もし、信頼できると思える国語の先生(もしくは文章が得意・うまい先生)がいれば、直接教えてもらうことも有効です。

また、グループ討論は、日頃から物事について(特に政治・法律)の問題意識を持って、可能ならば、それについて友達などと討論して、練習してみてください。可能ならば、学校の先生や親など、大人と討論すると、より高度な議論の展開を学べるはずです。グループ討論についても、グループディスカッション、ディベートなどのタイトルで書籍が販売されています。注意しなければならないのは、FIT入試でのグループ討論はディベートではないので、ディベートのように反駁の機会がきちんと与えられるとは限らないことです。全員が、議題に関しての意見を述べた後、手を挙げた人が意見・反論を述べる形式なので、精緻な意見を考えつけることと同時に、それをいかに早く思いつけるかということも重要です。
意見がなければ、発言できません。積極性がなければ発言できません。
自信を持って、意見を述べる練習は欠かせません。



募集人員に関しては、A・B両方式の法律学科と政治学科のそれぞれ最大80名となります。
法学部全体で160名がFIT入試で募集されているということです。
特にB方式では、政治学科、法律学科のそれぞれで日本6地区から1地区最大10名ずつ、つまり最大60名が募集人員です(両学科あわせて最大120名)
募集人員が多いのは圧倒的にB方式と言えるでしょう。

今日の更新はここまでです。