2017 年度 FIT 入試第 2 次選考概要(A 方式)

2016 年 9 月 17 日(土)に実施された慶應義塾大学法学部 FIT 入試(A 方式)の 第2次選考の概要は、次の通りです。
2017 年度 FIT 入試第2次選考概要(A 方式)

1. 模擬講義の概要
• 講義のテーマ:国際的な子どもの奪い合いとハーグ条約
• 講義の概要:
1. ハーグ条約とは何か:条約作成の背景
2. 日本のハーグ条約の締結と条約実施法の制定
3. ハーグ条約の仕組み
4. ハーグ条約のもとでの子どもの返還拒否事由について
*大学1年生が受講して理解できるレベルの講義(50 分)を行う。
2. 論述形式試験の概要
• 論述の設問内容:
講義の要点をまとめたうえで、ハーグ条約の返還拒否事由に関するあなた自身の見解を述べなさい。
• 解答の形式:A3レポート用紙形式・字数制限無し。
• 試験時間:45 分

3. グループ討論の概要
• テーマ(法律学科):
今年から、選挙権が 18 歳に引き下げられました。これを受けて、一部の高校では、高校生の学外での政治活動について、学校への「事前届け出」を義務付ける制度が導入されました。生徒の選挙運動等は、学校の教育目的の観点から一定の範囲内で制約を受ける必要があるというのが、導入した学校側の考えです。一方で、この制度は、高校生を萎縮させるおそれがあり、政治集会等へ参加することをためらう生徒も出てくるであろうという指摘もあります。このような「事前届け出」制の是非について、自由に議論してください。

• テーマ(政治学科):
社会経済現象の基礎には人口があります。人口の規模・構造・地域分布とそれらの変化は一国の社会経済政策に影響をあたえます。その逆も成立し、社会経済政策が人口のあり方を規定することもあります。日本では人口減少が 2005 年から始まっています。人口減少が日本社会にもたらしている影響を踏まえながら、どのような政策が望ましいか、自由に議論してください。
• 司会者の有無:監督者は、進行とタイムキーピングのみを行い、受験生の自由な議論にまかせる。
• 討論時間:約 45 分
• その他:討論の開始前に一人ずつ 2 分で自己アピールを兼ねた自己紹介を行う。