2021 年度 FIT 入試 第 2 次選考概要(A方式)
2020 年 10 月に実施された慶應義塾大学法学部 FIT 入試(A 方式)の第 2 次選考の概要 は、次の通りです 。
1.課題の概要
第 1 次選考合格者に対して、10 月 9 日(金)、課題をウェブ上に発表しました。 課題は、ウェブ上に(MP3 形式の音声ファイルで)アップされた約 30 分の講義を聴いて もらい、講義にもとづいて出題された問いに対して 1000 字以内での解答の論述を求めるも のです。
講義は、大学 1 年生が受講して理解できるレベルに設定しています。また、講義の理解に資 するよう、レジュメもウェブ上に掲載しました。
・ 講義のテーマ:民主主義は後退しているのか
1 「デモクラティック・リセッション」の時代
(1) 民主主義国家である日本
(2) 後退する民主主義
2 「民主主義」と「デモクラシー」の違い
(1) 「民主主義の死」とは何か
(2) イデオロギーとしての「民主主義」と政治体制としての「民主政」 (3) 民主政の誕生と死
3 世界史の中でのデモクラシー
(1) アリストテレスの政治体制論
(2) トクヴィルによる民主政の再評価
(3) 「デモクラシーにとって安全な世界」 (4) デモクラシーのグローバル化
4 機能不全に陥る民主主義
(1) リベラル・デモクラシーの勝利と「歴史の終わり」 (2) デモクラシーは普遍的価値か
(3) リベラル・デモクラシーの機能不全
(4) 「北京コンセンサス」と「デジタル・レーニン主義」
5 新型コロナウイルスで政治はどう変わるか (1) 権威主義体制の勝利?
(2) 変容しつつある政治体制
・ 問い: 講義を踏まえたうえで、それでも民主主義もしくはデモクラシーに長所がある としたら、それは何だと思いますか。1000 字以内で述べなさい。
2.面接の概要
課題を提出した第1次選考合格者に対して、10 月 25 日(日)、個人面接を実施いたしまし た。
面接時間は、会場での入替を含んで約 30 分間行っています。